図書館に置いてあったチラシで偶然目にした「3Dプリンタ教室」と言う単発の講座。予定が合ったので娘と参加してきました。
開催場所はTEPIA先端技術館。最寄駅が銀座線外苑前でラグビー場と神宮球場にもほど近いため、スポーツ観戦組の歩行者が多いように感じますが、そのちょうど真ん中にぽつんと立っている複合商業施設に見える建物がそれです。
中に入ると、お台場にある科学未来館のようなシンプルな作りです。広い空間がちょっと無機質。講義を受ける場所は、2階展示室の奥のスペース。いつもそうであるかわかりませんが、この日は3Dプリンタが複数台とPCが参加人数分用意されていました。
いきなり3Dプリンタ、といってもちんぷんかんぷんだと思うので、偶然見つけたこの本を当日までに読ませてきました。
娘大好きひみつシリーズ。漫画でとっても読みやすい&わかりやすい。私もぼんやりした理解しかなかったので読んでみましたが、10分ほどで読み終わる内容でした。造形に関することなので、漫画は特にわかりやすいですねえ。なんとこのリンクから全ページ読めます。実はこれ、非売品で図書館でしか読めないものだったのね…。
さて、3Dプリンタ教室ですが、まずは動いているプリンタの見学と、概要のさらっとした説明。そして持ち時間の多くが実践にあてられました。今回の課題は「ロボット型フィギュアの製作」。球体、直方体、円柱など基本図形の組み合わせで形作っていきます。
どこにどの図形を置くかの指定には「座標」が使われます。以前参加したScratchの体験会ではxとyの2軸だったのが、今回は高さという要素が入るのでx、y、zの3軸。原点は端っこではなく真ん中にあるのはScratchと同じなのでピンと来るかな?と思いましたがダメでした(笑 また一からの説明です。でもx、yの説明をしていたら何かがつながったようで、「基礎トレに出てきた!」と思い出したようです。
このソフトには課題の図形を作る問題が仕込まれていて、描画をしながら楽しく学んでいくことができる仕様です。これ、目で見てわかりやすいし、最終的には3Dプリント出力用のデータ形式に保存できるしで勉強になるし普通に楽しい。数年前まで、3DプリンターでモノづくりをするにはまずCADが分かってないとダメだと解釈した覚えがあるのですが、確実にツールが進化しています。
販社はいくつかあるようですが、メーカーはアバロンテクノロジーズで「日本で初めての教育用3Dモデリングソフト」なんだそう。フリーではなくシェアウェアのようだけど、個人で購入する場合その費用がいくらになるのかが明記されたページはなく、直接問い合わせる必要がありそうです。3Dプリンタと言えば、ちょっと前に銃が作れたということが話題になったことも記憶に新しいので、むやみに配布することを自主規制されているのかもしれませんね。
なに、3Dプリンタがなくては、ファイルだけではモデリングできないでしょう?とも思いますが、今、設計図さえあればDTPみたいなプリントアウトサービスがあるんですよね。知らないところでどんどん世界は進んでいる…。
「3Dプリンターのひみつ」の巻末にも書いてあったことですが、2Dだけでなく3D(立体造形)の世界においてもソフトウェアやインターネットを介することによってとても身近なものになっていて、専門の学校や会社を経なくてもクリエイターになれる時代がそこまで来ている、とそう強く感じます。時々、幼いわが子らを見ながらその未来への可能性―今はまだ存在しない事象についてのスペシャリストになって活躍している姿を想像し、頑張って生きていくんだよ、と願って止みません。
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