子供に通わせるバレエ教室を選ぶにあたり、まずは無理なく通える範囲にあるバレエ教室を洗い出します。他に既に習わせているママがいたらリアルな意見を参考にもできるのですが、うちの場合はそうではなかったので、ひたすらググる日々が続きました。
見学に行こうと思ったのは2つ。
1つは、新しいけどカリキュラムがしっかりしていて、やる気や才能次第ではバレエ留学や講師資格取得の道も開けている教室。ホームページもきれいです。ただしプロのバレエ団の下部組織などではありません。
もう1つは、プログラムやクラス分けはやや不明確なところはあるものの、丁寧な指導でどちらかといえば技術を身につけるより楽しく踊ることを優先しているような方針の教室。
さあ、みなさんならどちらの教室に通わせたいですか??そして、それはなぜでしょうか?
正解は………ありません!正確には、どういう方針でどのレベルまでやるつもりなのか、本人のやる気はどうなのか、先生との相性はどうなのかによるからです。あとは、その教室のお決まりですね。保護者に求める役割、発表会の頻度、費用…等々。
まずは、見学です。
先の教室のことを教室A、後を教室Bとしましょう。
教室Aは見学からスクール指定のレオタード類一式です(貸してくれます)。
設備は素晴らしく、レッスンルームは広いし、幅広の辺が全面鏡だし、文句なしです。また、レッスン開始前はバレエ作品のDVDが流れていて、めいめい座ったり寝転んだりしながら鑑賞しています。
さて、授業ですが実際に入ろうと思っているクラスの「先輩」達に混じり、ルーティンをこなします。柔軟、スキップなどの基礎、小道具を使い「お姫様になったつもりで」演技指導という側面もあるのかもしれません。
3歳から就学前のクラスだったのですが、ちょっとでも輪を乱すようだと、先生から厳しくたしなめられます。それでも態度がなかなか改まらず、今回のレッスンは早退、という子もいました。
一方、教室B。レッスンルームは古く、鏡は壁の一部分です。先輩に混じってルーティンを行うことは同じですが、一人一人丁寧に見てくれていることが伝わって来て、何より怒るということは皆無です。生徒達もすっかりリラックスしていて娘も楽しそう。
ここで私が選択したのは教室Bです。設備などが見劣りするのは残念ですが、本質的に習い事は「楽しくなければ意味がない」。そりゃ腹を抱えて笑い転げるようなことはないでしょう。時には難しくてなかなか超えられない壁にイヤになることだってあると思います。何もプロにさせるつもりも、本人もなるつもりもないので、バッチリ整っている必要はないと判断しました。必要があれば上達していく過程で教室を変えるという手もあるかもしれません。それが嫌なほど教室を気に入っていればそれはそれで「アリ」でしょう。
バレエについては、うちの場合は踊りの基本(リズムに乗って体を動かす)を身につけるということ、そのことに抵抗をなくすことが目的で始めています。途中で止めたり中断することがあっても、大きくなった時、そういえばバレエ楽しかったな…気分転換に踊ってみるかな、と人生にメリハリをつけるために使ってもらえればこの試みは成功です。ジャズでもハウスでもロックでもヒップホップでも、なんでもいい。好きな音楽に乗って踊り、日常と違う自分になる時間を持てることがストレス解消に有効なことはよくわかっているつもりです。
まあ、あまり悩まなかったのでこれで決めてしまったのですが、その他にも発表会にかかる費用、頻度、親の手がどれくらい必要なのか、ということもぜひ聞いておいた方がいいと後になって痛感しました。発表会は本当に教室によってまちまちのようで、平均では1回当たり10万円くらいが目安のようです。高いところではそれ以上、頻度が高かったり、その他イベント、コンクールに参加ともなるとまた万単位でお金が飛んで行くこともあるようなので、費用面はあまり軽く考えない方が良いです。練習も教室に通ってナンボですので、上級学年になって増やせばランニングコスト(月謝)も増えますし…音楽も消耗品が多くて高いと思っていたのですが、バレエはそれ以上ですね。
なお、教室Aのことは今でも娘と話題にしますが、「怖いバレエ」で通じます(笑
ちょっとふざけることが過ぎると「怖いバレエにぶち込むぞ!!」とキレたりするときにも使います。
しかし…バレエの教室選びは私がバレエのことをほとんどわかっていなかったおかげで、入ってからそういうお約束なんだ…と驚くことが本当にたくさんありました。娘だけでなく私もまるで幼年期をもう一度やり直しているようでもあり、なかなか考えさせられる経験でした。
0コメント